足の痛み:足底腱膜炎の症例
※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
足の痛み: 足底腱膜炎
症例1 踏み込むたびに足裏が痛む
患者
10代前半 男性
来院
2017年6月
症状と来院理由
1週間程前に剣道の練習中、右足の足底に強い痛みを発した。
面を打つとき竹刀をふり下ろしている間に、右足を床にたたきつける動きをする。痛みの影響で、足の踏み切りがしっかりと決まらないので面の動作が遅くなり、試合で力を発揮できない。
整骨院に毎日通うが効果がみられず、前日まで回復を期待したが、床に着くたびの痛みに変化はなかった。
翌日には大会で試合を控えており、父親の紹介で「少しでも痛みが和らいでくれれば」との思いで急遽来院する。
施術内容と経過
当院の床で数回ほど足を踏み込んでもらったが、そのたびに痛みがでる。
足を踏み込む動作と足底の発痛部位から腓腹筋(ふくらはぎ)に問題があると判断し、ふくらはぎのツボを選択した。
鍼を抜いて同様の動作をためしてもらうと、足底の痛みは消失していた。「全然痛くない」と繰り返し踏み込んでも問題はなかった。調整として腰のツボに鍼をして終了。翌日も痛みなく試合に臨めた。
1週間後の2診目は、動作を確認し初診と同様の鍼をして終了した。その後は、痛みは全くないと報告を受けている。
同時に施術した症状
なし
使用した主なツボ
合陽R 腰眼R
まとめ
反復する動作や繰り返しの衝撃でおこる症状は、軟部組織の炎症と疑われることは多い。
しかし、単に疲労が蓄積されたことで痛みに至っている今回のようなケースも少なくない。踏み込みの動作を詳細にみると、わずかに働きが鈍くなっている部位があるため、足底への不調をまねいている事が考えられる。
患部よりも動きの問題に着目すると、即効性の効果と早期の改善につながる。
また、鍼は余計な刺激を加えないことで、運動のパフォーマンスを下げることなく直前でも効果を発揮する。