突発性難聴・耳鳴り
突発性難聴の症状と原因
突発性難聴を発症した場合、片側の耳の聞こえが悪くなります。
完全に聴力が低下する人もいれば、耳の奥がつまったような感じの人もいます。
聞こえにくい音域も、低音から高音まで幅広いです。
難聴以外の症状も現れることはあります。
◦ 音が響く、二重に聞こえる
◦ ぐるぐる回転するようなめまい
◦ 耳鳴りや耳のつまり感
◦ 頭痛
◦ 吐き気
このような症状を何度も繰り返す場合は、低音障害型感音難聴やメニエール病といった疾患を疑います。
また、突発性難聴は再発しないと考えられています。
一般的な原因は、ストレス・ウィルス感染・血流障害(内耳循環障害)と言われていますが、医学的には未だ明確には分かっていません。
現在、治療法が定まっていないのは、はっきりとした原因が解明されてないからです。
突発性難聴は、医師が難聴と考えられる原因を調べても分からない場合に診断されます。
原因はいまだ特定されてませんが、内耳への血流の低下が起きていることは間違いありません。細胞への血流不足が機能低下を招くことで、聞こえにくくなります。
空気の振動である音は、「内耳」にある蝸牛という器官で電気信号に変わり、聴神経を通って脳に伝わることで音を認識します。
蝸牛の中にある「感覚細胞」にトラブルが起こると、音がないのに電気信号が発せられ、聞こえが悪くなる難聴になります。
突発性難聴が内耳に関係していることは分かっています。
また、突発性難聴を訴えている方の特徴として、首・肩・耳周辺 (顎関節) の筋肉の緊張が極めて強くなっているケースが多いです。
ただ首や肩が漠然とコリが強いわけではありません。
耳のトラブルに関して特有のコリが影響していました。
この過緊張が、内耳への血行不良を招いています。
耳鳴りの症状と原因
耳鳴りには、他人にも聞こえる他覚的耳鳴り (血管異常・血管性・筋肉性)と、自分にしか聞こえない自覚的耳鳴りがあります。
耳鳴りを訴えている方の多くは、自覚的耳鳴りです。
自覚的耳鳴りは、実際に音が鳴ってないのに音を感じてしまいます。
片方の耳で感じている場合もあれば、両方や頭の上あたりで感じる場合もあります。
耳の奥や耳元、頭の周辺で「キーン」「ボー」「ジー」と低音から高音まで様々な種類の音を感じます。
音量の大小、起こる頻度、重症度には個人差があります。
原因には、
◦ 外傷性
◦ 薬物中毒
◦ 脳の障害(聴神経なども含む)
◦ 全身性疾患(糖尿病、高血圧症、動脈硬化など)
◦ 不眠、睡眠障害、過度のストレス、薬の副作用
◦ 中耳炎
などがありますが、
耳鳴りのほとんどが、
◦ 突発性難聴
◦ メニエール病
◦ 低音障害型感音難
◦ 蝸牛型メニエール病
など、内耳性の耳の病気と併発しています。
音は、空気の振動として内耳にある蝸牛(かぎゅう)という器官で電気信号に変わり、聴神経を通って脳に伝わることで認識します。
耳鳴りを起こしている方のうち、約90%以上が難聴を発症しています。
難聴は音が聞こえにくくなる症状なので、蝸牛と関係していることが多く、耳鳴りも蝸牛の中にある「感覚細胞」のトラブルによって発生します。
聞こえにくい音や聞こえない音があると、脳は電気信号が少なくなったと認識します。
この音を補うために電気信号の感度を脳が勝手に高くしてしまいます。
その時に発生するのが耳鳴りです。
また、頭鳴りの原因が耳の病気以外に考えられるのは、脳血管障害などの頭 (脳神経)に異常がある場合
ですので、検査をする必要があります。
他には、偏頭痛など慢性頭痛から起こるものもあります。
耳鳴りの方で多いのは、自覚症状のない顎周辺の緊張が起こっています。
首や肩の緊張は影響していますが、特に顎に近い頸部の緊張も関わっています。
低音障害型感音難聴
低音域のみの難聴が起こります。
他の症状では、
◦ 耳のつまり感 (耳閉感)
◦ 低音の難聴というより耳のこもり感、耳に水が入ったような違和感がある
◦ 音が耳に響いて不快
◦「ボー」「ゴー」などの耳鳴り
◦「ふわふわ」する浮遊性のめまい
軽度なものであれば外来での治療になります。
主に薬物療法によって早期に回復しますが、再発しやすいのが低音障害型感音難聴の特徴です。
軽度な症状でも繰り返すうちに徐々に進行してしまうこともあり、耳閉感や耳鳴りが残ってしまうケースもあります。
その為、早めに施術を開始する必要があります。
予防のため、いろいろ試したが再発してしまったり、薬での効果があまり期待できないこともあると思います。
蝸牛型メニエール病の症状と原因
◦ 難聴 (低音域が多い)
◦ 耳鳴り
◦ 耳閉感 (耳の中に水が入ったような感じ)
◦ 聴覚補充現象 (音が響く、反響する)
上記の症状が繰り返し起こります。
蝸牛型メニエール病はメニエール病と違い、めまいは伴わず、聴覚症状が主に発症します。
時には低音障害型感音難聴と診断されることもあります。
進行するとメニエール病へ移行することがあります。
なぜハリフルは耳の症状が得意なのか。
• 内耳のトラブルに深くかかわる首や肩、耳の周辺にあるコリや症状をしっかりと把握する
• 過緊張の部分を緩和させる、手・足・背中のツボを使用する
• 内耳と深く関わりのある顎関節の動きを調整する
• 耳周辺や耳に直接鍼はせず、体の動きや歪みを調整し内耳の血行不良を改善させる
耳の周辺や首のこりに対して刺激をしてしまうと、筋肉の防御反応が起こり、さらに緊張が増してしまうケースが多いです。
また、内耳に直接鍼をするのは危険ですし、耳だけにこだわると限界があります。
当院では、
耳のトラブルに関係のある肩こり・首こり・顎関節の不調・鼻炎・頭痛などを、手や足、背中 (肩甲骨) のツボを使って緊張部位や症状を緩和させ、目的である耳の奥に血流を行き届かせます。
耳の奥に影響を与えるツボを厳選し、現在の状態にあわせたうえで改善を目指します。
耳に関わるコリや緊張のある部分だけを緩和させ、ピンポイントで内耳の血流を増やす必要があります。
通院について
発症から1ヶ月以内であれば非常に改善率は高いです。3ヶ月以内でも約70%の改善率があります。
施術の期間は1〜3ヶ月で、週に1〜2回の通院が必要になります。
耳鳴りのみの症状であれば、3〜5回目で改善の兆しが現れた場合は、継続することで改善を見込めます。
回復の可能性は、早期であれば非常に高まります。
また、回復するためには条件もあり、
・発症からの日数
・症状の重さ
・通院間隔
が主に必要です。
発症から長期間経っている場合でも、改善されたケースもあります。
ご不安な事もあるかと思います。お考えの上、まずはご相談からでも構いませんので、早めの対応ができれば幸いです。
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治療経過など参考にしてみてください。