鍼灸用語集
【 整動鍼 】(せいどうしん)
当院の鍼は、整動鍼という技法を取り入れています。
従来の鍼灸理論とは一線を画す、活法(かっぽう)の考え方を応用した革新的な鍼です。
整動協会代表の栗原誠先生が提案した、碓井流活法の理論と臨床から導かれた鍼の技術です。
身体に起こっているさまざまな症状に対して「痛みを取ろう」という従来からの鎮痛を目的とする方法ではなく、「動きを良くしよう」という動きの問題を解決する方法により症状を改善へと導きます。
体全身に生じている張力に関係があります。
※詳しい説明は、こちらをご覧ください。
痛みにフォーカスし過ぎると部分だけに囚われてしまい、問題となっている本質にたどり着けないことがあります。
動きに着目した場合「どういう動きで辛いのか」と、動作や状況を全体から観察するので、一人一人ある体の癖や歪みを確認できます。そこから痛みが発現した原因を見つけ出し、症状を根本から解決していきます。
また、生活や仕事など個々の背景にある環境も体の動きに関係するので非常に重要です。
整動鍼は、少ない刺激で効果の分かりやすい鍼術です。
鍼一本で、体の動きが瞬時に変わることも少なくありません。
頭痛・肩コリ・腰痛などはもちろん、めまい・頭痛・突発性難聴・耳鳴り・メニエール病・モートン病・ばね指・足底腱膜炎・胃腸症状・逆子など一般的に効果が出にくい、または長期的にかかる症状にも高いレベルで成果を上げています。
・ 内臓疾患や自律神経疾患にも適応
【 活法 】(かっぽう)
活法とは、日本古来 (戦国時代) に生まれた武術の裏技として継承された医術のことです。
武術は殺法、医術は活法で、二つは表裏の関係にあります。
相手を瞬時に倒す、関節を極めるなどの殺しめる為のものである殺法に対し、負傷者や仮死者を一瞬で動けるように戻したり、蘇生させるのが活法です。
活法は体の「動き」に重点を置かれているので、一瞬でも早く動ける状態にしなくてはなりません。その為、筋肉の連動性の回復に特徴があり、即効性には特に実力を発揮します。また、その場だけ良くなるというのではなく、その後も良くなることに重視しています。
当院の行っている活法整体は、『碓井流活法』を取り入れています。
※詳しくはこちらをご覧ください。
碓井流は、骨格的な歪みに対して骨を正そうという発想をもちません。骨は付着している筋肉の緊張 (収縮) によって動きます。何かしらの原因で過緊張の状態が続くと、骨は中立 (バランスの保たれている良い位置) から外れたままとなってしまい、その結果歪みが生じます。その筋肉の緊張させている原因にアプローチすることで、骨格の調整ができるのです。
つまり、「何をしても大丈夫な体」にしていくのが活法整体です。
活法のテクニックの中でも、患者参加型のものも数多くあります。体験されてみると参加型の意味が実感できると思います。
その他、世界で最も優しいといわれる骨盤調整は、妊産婦の方たちにも対応できる技の一つでもあります。
ギックリ腰や寝違え、ムチウチ、捻挫などの急性症状で炎症がともなう難しい場合でも、痛みを取ることができるのは活法の凄い点です。