「良性発作性頭位めまい症」と診断されためまい
症状
3年前、美容室で洗髪中にめまいが発症し救急車を呼んだ。搬送先で「良性発作性頭位めまい症」と診断された。 その後、めまいの頻度は少なくなり安心していたが、2ヶ月前から「フワフワする」「ぐるぐる回転する」めまいが多発した。 頭をどの方向に傾けてもめまいを誘発するので、めまい専門のクリニックで注射をし、抗めまい薬を処方された。しかし1ヶ月前に再発し、頭重感と眼精疲労の症状もつらくなる。 かかりつけの歯科医師から鍼を勧められ、当院にたどり着いた。
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来院者
女性
50 代
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期間
2017年4月 ~ 2017年6月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
5回
施術と経過
後頚部にめまい特有の圧痛があり、足首のツボに鍼をして痛みの緩和を確認。 肩こりをあまり感じたことがないと問診で確認していたので、首の動きを検査した。左回旋の可動域に制限があるため、手のツボで動作が改善され初回は終了した。 5日後の再来院で「次の日からスッキリして、常にあった目の奥の重い感じがなくなった」と報告。全身の過緊張が和らいだ反面、際立った圧痛が首や肩に現れていた。腰やふくらはぎの影響があると考えそれぞれのツボで対応した。 4回目以降1ヶ月以上めまいの再発はなく安定した状態なので、5回で通院を終了とした。
使用したツボ
まとめ
めまいと関連する体の反応を触診で見ていくと、答えとなるツボが選出される。自覚症状のないコリに対しても可能である。また今回は首の可動域が改善されたこともめまいの解消につながった。 自覚症状のない肩こりは、首の緊張を強めているので、めまいに限らず様々な症状を引き起こす原因にもなる。 日常から起こる体の癖を見極めていくことも最短の改善につながるため、さらに精度を高め、専門性の追求をしていきたい。
担当スタッフ






